庭園パラダイス

庭園、庭園なるもの

カテゴリ:場所 > 静岡県

0423_DSC05443_01
浜名湖を巡った時にみた3つ目の庭園。1994年に枯山水庭園の石組が発見され整備された庭園。作庭年代は未定ながら本堂、観音堂の建立時期から江戸時代前期と推測。築山式枯山水庭園で後ろの三岳山を借景とあるが、むしろ手前の白いフレーム越しからの世界が美しい。前年なのは建物の東側に位置していて、午後は深く影が落ち見えづらい。それでもこの地域の庭園に共通の築山もとても美しい。



0423_DSC05451_01



0423_DSC05449_01
(年代分類:江戸時代  住所:静岡県浜松市北区引佐町金指1371)

ryotann_001

天竜浜名湖線の気賀高校前駅から歩いて40分、山越えた盆地の北方向の小さな山裾に龍潭寺がある。井伊家の菩提寺ということもあるのだろうか、庭園だけではなく文化レベルの高いお寺である。

幾つかある建物の一番奥の北側にこの庭園がある。けして良い場所にある庭園じゃない裏庭みたいな所。地泉は細長く左右の伸びて、その裏に3つの築山、その手前に石組とサツキの構成で、盆栽のような小さく技巧的で、スケール感覚を狂わすような、色々つまっている庭園だ。まるで日本のバロック庭園のような巧みさが際立つ。

ここも小堀遠州作だと音声が流れているが、持っている本には本堂再建の1676年の頃ではないかと書いてある。確かに遠州作と言いたくなるのもわかるレベルの庭園だ。


ryotann_002


ryotann_003
(年代分別:江戸時代、 住所:静岡県浜松市北区引佐町井伊谷1989)

makaya_01
建物と違って庭園は、そのまま放置され土に埋まって残っている場合がある。発掘して勿論当時
の解釈で整備してはいるのだが。浜松市の三ヶ日にある摩訶耶寺(まかやじ)庭園は、1967年に
近くの高速道路建設時に検査技師が道を間違えて発見、そして報告。その後時をへて整備復元し
た庭園である。とても見たかった中世・鎌倉時代の庭園、実にゆるやかな地泉、ほぼ石組みと築
山だけの簡素な構成。中世の人は何を思い作ったのか、と考えると面白い。池の向こうに広がる
世界が中世の人が考えた楽園だった。



makaya_02




makaya_03




makaya_04




makaya_05




makaya_06




makaya_07




makaya_08
(年代分別:鎌倉時代 推定1240年頃、住所:静岡県浜松市北区三ヶ日町摩訶耶421)

↑このページのトップヘ